こんにちわ♪
3Dクリエイターの由椰です🐶
普段わたしはBlenderとういう3DCGを作成するアプリを使ってモデリングをおこない、そのデータをChitoboxというスライサーソフトに持っていって3Dプリントをおこなっています。
3Dプリントをする際にはFusion360のようなCADのソフトを使われる方が多いかと思いますが、中にはBlenderを使って3Dプリントしたい!!という方もおられるのではないでしょうか?
実は3Dプリントをおこなう際には、すべて閉じた面にしないと上手くプリントしてくれません。
今回は3DプリントしてみたいBlender使いの方に向けて、3Dプリントの基本となる全て閉じた面にする方法について説明していきます😊
すべて閉じた面とは
まず最初に、私たちが3Dプリントをする上で目指すべきモデルのカタチについて説明していきます。
正直なところ『すべて閉じた面』と言われても、ピンときてない方もおられるのではないでしょうか?
ということで百聞は一見にしかず!!!すべて閉じた面のモデルをChituboxで見てもらいましょう!!!
上記の動画を見ると、てっぺんから一番底まで中身がしっかり詰まっているのがわかると思います。
これが今回テーマにあげている『すべて閉じた面』というもので、この形こそが、われわれが目指すべきカタチなのです!!!
次に『すべて閉じた面』になっていないモデルをChituboxで見てみましょう。
動画をみると球の中に四角柱が刺さっているのがわかると思います。
実はこのような複数のカタチが存在しているようなモデルではプリントしてくれなかったりするのです。
そして最初の動画のように、1枚の皮でできているようなモデルを『すべて閉じた面』というのです。
モデリングに慣れてきたヒトではあまりないかもしれませんが、Blenderを始めたばかりの方の中にはオブジェクトに別のオブジェクトをぶっさしたモデルを作ってしまって、その修正方法がわからないという方もおられるかもしれません。
なので次の章では、Blenderでオブジェクトに別のオブジェクトをぶっさして作ったモデルを、『すべて閉じた面』のモデルに作り変える方法について説明していきます。
すべて閉じた面のモデルの作り方
この章では、Blenderであるオブジェクトに別のオブジェクトをぶっさして作ったモデルを、『すべて閉じた面』のモデルに作り変える方法について説明していきます。
私がよく使う方法は2つ。ブーリアンを使う方法と、スカルプトを使う方法です。それぞれについて説明していきますね♪
ブーリアンを使う方法
まずはBlenderのモディファイア『ブーリアン』を使う方法です。
球体を選んだ状態でBlenderの画面右側にあるレンチのマークを押したあと、『モディファイアを追加』を押します。
生成の欄に『ブーリアン』があるので、それをクリックする。
最初は『差分』が選択されていると思うので、『合成』に切り替えます。
そのあとスポイトマークを押します。
スポイトマークを押した状態で四角柱をクリックします。
ブーリアンの右の方にある下向きの矢じりマークを押し、『適用』をクリックします。
四角柱を選んでどけます。もし四角柱が不要な場合には削除してもOKです。
中身を確認してみると、すべて閉じた面になりました。
スカルプトを使う方法
次に説明するのは、スカルプトを使う方法です。
ただしこの方法はPCのスペックが低いと固まって使えないので、PCのスペックに自信のある方のみ利用してください。
あらかじめメッシュを統合しておき、『Sculpting』を選びます。
Shift+Rボタンを押してグリッドを出し、できるだけ細かく設定して左クリックで確定します。
中身を確認してみると、すべて閉じた面になりました。
スカルプトの場合、最初のグリッドで細かく設定しないと、つなぎ目部分が粗くなってしまいます。何度か大きさを調整しながら繰り返しやってみてください。
まとめ
今回はBlenderを使って『すべて閉じた面』にする方法をご紹介しました。
ブーリアンを使った方法の方が比較的綺麗で簡単にモデルを作成できることが多いですが、たまに上手く合成できないことも出てきます。
そのときはスカルプトを使ってみるのも良いかもしれません。
ただしスカルプトで設定を細かくし過ぎてしまうと、Chituboxでデータが展開できなくなってしまうことがあります。そのあたりはまた別の機会にご紹介したいと思います😊
私は3Dプリントをする際に、データはすべてBlenderを使用して作成しています。
CADとは違い設計に特化しているわけではないですが、気を付けて使っていけばBlenderでも十分3Dプリント可能だと私は考えています。
是非Blenderを使った3Dプリントも楽しんでもらえたらと思います。
それでは今回はここまで!!
次回も楽しんで3Dつくっちゃおう!!🐶